CA4LAの工場見学

2012.12.15.

JR西宮駅東の線路沿いの気になる倉庫、
CA4LA(カシラ) http://www.ca4la.com/ さんの帽子工場見学が
西宮まちたび博のプログラムでありました。
ファクトリーマネージャーの菊木さんに会社の歴史や帽子の製作工程に
ついてなどいろいろ教えていただきました。

数年前、JR甲子園口駅の近くにあった千代田帽子が倒産したときに、
帽子販売をしていた吉澤社長が、生産設備と木型をまとめて買取り、
職人さんも引き続き働いてもらえるようにと工場も土地の高い町中の
西宮をあえて選んで自社工場としたのだそうです。

そして「楽しくなければ帽子でない」という社長の考えにもとづいて、
工場なのですが店舗デザイナーのてがけたおしゃれな空間に作り、ここを
お客様とデザイナーと工場がつながり新しいものが生まれる「実験室」に
しようという思いでお仕事をされているそうです。

2012.12.15.

この工場で作られる帽子の9割は型物といわれるもので、生地を型に合わせて
成型するもので、1割が布帛(切った布を縫い合わせて作る)だそうです。
一般的には外側用の金型と内側用の金型の間に生地を挟みプレスして
作ることがほとんどだそうですが、ここでは木型に沿わせて手で伸ばして
形にする手蒸しの手法で作っています。
この方法は手間も時間もかかりますが風合いよく仕上がるようです。

2012.12.15.

デザイナーの考えたデザインをもとにそれに合った木型を選ぶのですが、
今使っているほとんどが千代田帽子から引き継いだものだそうです。
というのも木型を作る職人ももうほとんどおらず、新しく作ろうと思っても
木型の材料もなく難しいようなので、昔からの木型がまだまだ活躍しそうです。
少しづつ微妙にサイズやカーブの違うクラウン(頭を覆う部分)とブリム(つば)の
木型があって、それをいろいろに組み合わせて作りたい形を用意します。

2012.12.15.

フェルトの材料はベル型(チューリップハットのようなざっくりした帽子型)に
作られた状態のものを仕入れて、それに強度を持たせるために糊をしみこませた
あと乾燥させます(糊入れ)。

成型にかかる前に、手作業では伸ばしにくい頭のてっぺんの部分をなじませ
(天付き)、つばの部分をローラーである程度まで広げていってから、いよいよ
手作業で木型に沿わせて伸ばし作りたい形にしていく(型入れ)のですが、
蒸気をあててやわらかくしたものを伸ばし、冷えてきたらまた蒸してから整えと、
手間も大変そうですがとても暑くて大変そうな作業ですね。

2012.12.15.

2012.12.15.

2012.12.15.

乾燥したら木型をはずし、ブリム(つば)の先についている不要な部分を
切り落として端の始末をします。
今回見本で作っていただいた中折れ帽は切りっ放しにしてニュアンスを出し
丸い方はワイヤー入り折縁にしてしゃきっとなるようにしました。
帽子内側にスベリを縫い付け、飾りのリボンなどを縫いとめていって、
最後に形の微調整などをしてようやく仕上がりとなりました。

2012.12.15.

2012.12.15. 2012.12.15.

2012.12.15.


最後に帽子の文化について「この10年ほどの間に急速に帽子をかぶることが
それほど特別なことではなくなってきたように思うので、ぜひかぶりたい帽子を
かぶってみてください」と勧められました。
思い切って帽子をかぶってしばらくすると、周りの人も帽子をかぶっているあなたに
慣れてきて、自分も慣れてきて似合ってくるし似合うものが分かるようになってくる、
のだそうです。

私はまち歩きをすることが多いので、防寒や日よけとしてもっぱら実用面での
帽子がほとんどで、しかも折りたたんでも気にならないものというのが
選ぶ基準ですが、今回こうやっていろいろな帽子を見ると、やっぱり型物の
ちょっとおしゃれな感じのものもいいなぁとほしくなってきました。



~ 帽子ショップCA4LA(カシラ)の自社工場見学 ~
西宮まちたび博2012 まちなか体験コース 2012年12月15日(土)開催分に同行して
西宮まちたび博公式HP http://machitabi.jp


テーマ : 兵庫県 - ジャンル : 地域情報

Tag : 西宮

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