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西宮の知られざる神話と伝説

2014.11.22. 甲山 神呪寺

暑いくらいの日差しの中、紅葉盛りの西宮の古代寺院めぐりをしてきました。
郷土資料館学芸員さんのガイドで、武庫山神呪寺(かんのうじ)からスタート!

神呪寺は平安時代初期の淳和天皇の第四妃だった如意尼が弘法大師の
力を借りて建てたと言われ、または同じく淳和天皇の皇后が建てたという
伝承もあり、どちらにしても当時の有力貴族がかかわった寺のようです。
創建時の寺の位置はわからず、戦国時代には焼打ちにあい甲東園あたりに
一時移転したのち、江戸時代に今の位置に再建されました。

江戸時代末には寺の南に四国八十八か所のミニ巡礼地を作り、京都や
大坂から多くの参詣者で賑わったようで、今回は一ヶ所見学しただけですが、
先日NHKで紹介されたのちは西宮市への問い合わせも多かったそうで、
今日も参詣の人の姿もいつもよりは多かったように思います。

2014.11.22. 甲山 神呪寺 2014.11.22. 甲山 神呪寺

2014.11.22. 甲山 神呪寺

山の中腹にあるので本堂への階段は大変ですが、見晴らしはいいですね。
今日は遠くは少しかすんでいましたが、京セラドームや南港のビル群や
あべのハルカスなどがうっすら見えました。

     2014.11.22. 甲山 神呪寺

神呪寺の後は六甲山鷲林寺(じゅうりんじ)へ歩きますが、向こうに見える
山の中腹にあるので、またまた途中から坂道が大変でした。
人里離れた山の中の静謐な土地が修行には向いているからか、隣には
シトー会(トラピスト)の修道院もありますがこちらは見学はできません。

2014.11.22. 鷲林寺 2014.11.22. 鷲林寺
    
市内最古の石造物の七重塔は武田信玄の墓との言い伝えがあります。
また、役行者(えんのぎょうじゃ)が修行したとか、戦国時代の焼打ちの時に
僧侶が逃げ出した有馬まで続いているとの伝承のある洞窟もありました。
1月21日には地元の人が修験者役をつとめる柴燈護摩の行事もありますから
またお参りしてみて下さいとガイドさんに勧められました。

2014.11.22. 鷲林寺 2014.11.22. 鷲林寺

2014.11.22. 鷲林寺

神呪寺を831年につくる前に如意尼が甲山に来た時には、201年に出来た
広田神社とその摂社の南宮神社にお参りしたそうで、また、神呪寺を
作るときに西の方から大きな鷲が妨害したのを鎮めて祀ったのが鷲林寺で
833年に出来たといわれています。

おそらく、山岳信仰のなんらかの神様が古くから鷲林寺の山のあたりにあり、
その後海の方に広田神社が出来てから神呪寺が出来て、平安時代末ころに
広田神社の南宮にえべっさんがやってきた、という流れになるようです。
いろんなつながりを考えながらお参りすると、またおもしろそうですね。

~西宮ヒストリーダイブ 西宮の知られざる神話と伝説 「古代寺院」をめぐる~
西宮まちたび博2014 まちあるきコース 2014年11月22日(土)開催分に参加
西宮まちたび博公式HP http://machitabi.jp

テーマ : 神社仏閣 - ジャンル : 学問・文化・芸術

Tag : 西宮散歩甲山

コメント

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Re: No title

北山緑化植物園や甲山森林公園にも寄ってみたかったのですが時間がなく…。
今年の紅葉はなんだかとても鮮やかな気がしますが、この週末あたりまでがピークでしようか。

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